■山崎豊子狂い(2005.7.6) |
■あなたならどう斬る(2005.6.20) |
■4月は散る(2005.4月) |
前回の日記見直したら、3/29に「つくしんぼ落語会」にも行っていたことに気づいた私。振り返ってみれば、忙しいなりに頑張ってたんですね、でも続く4月は……。 4/3 「八時間耐久講談会〜生きるか死ぬか〜」茶臼山舞台 「源やんと町内の連中、小梅と一八の会 」高津の宮 4/26「べにこご」salon de AmanTo 4/29「文太の会」茶臼山舞台 少ないなぁ。花見もできないほど忙しかったもんなぁ……。トホホホ。 |
■2月は逃げる3月は去る(2005.2〜3月) |
■汝、初物食せし時は……(2005.2.6) |
2/5(土)の地盤珍華の会 2/6(日)の文太さんの会 に行って来ました。この思い出は見聞録をご覧下さいませ。 金曜、仕事中にお茶とお花の師匠から携帯に電話。師匠が親しくしている京都の料理屋さんがサクラが欲しいので、着物で来てくれたらごちそうしてくれるということ。詳しい事情はよく飲み込めませんが、めっちゃおいしいやーん。 着物の友達がいれば是非というので、M嬢を誘う。大和撫子に化けて八坂さんの前で待ち合わせて、イソイソと件のお店へ。 なんでも同業者が食べにくるというのに、まったく予約が入っていなかったそうで、体裁が悪いので私らが呼ばれたらしいのだけれど、直前に駆け込み予約がたくさんあって、お店は賑わっていました。おいしいものが食べられたら、理由なんてどうでもいいの。機嫌よくやったりとったり。料理とお酒を楽しんでいると、タイラギ貝というのが出た時にM嬢が言った。 「これ、私多分初物。左向いて笑わなきゃ」 え?初物食べたら単に寿命がのびるのと違うの? 笑わないとあかんの? それって義務なの? 「そう」 ものは試し、とりあえずやってみました。着物の女二人さしむかいで、互い違いの方を向いて、ソプラノとアルトがユニゾンで 「アハハ、アハハ」 | |
……………なんか、これってすごく 楽しい。 | |
Mタンこのシキタリもらった! いつか結婚して子供ができたら、絶対家族みんなでやるんだ。 |
■予言? 2005.02.01.tue |
阪神大震災の特集番組や、NHK芸術劇場のギリシャ悲劇、それに以前に録画していた「日本の話芸」の「ねずみ穴」見たりしてから眠ったら、二つの頭を持ち肌の質感は和洋折衷、その大きさは大型犬くらいのイダカイケダカイ生き物が夢に現れまして、 「さやかよ、もうすぐ火事が来るから逃げるのじゃ」と言うのです。 | |
荷物をバタバタとまとめて慌ただしく避難した後、かわいいパソコンちゃんたちを連れ出していないことに気づき、家へ戻ろうとしましたが、両親に取り押さえられ、私は燃え盛る炎に向かって、ただただ空しく絶叫するのみだったのであります。 目覚めてすぐ、ずっと前に届いてそのままにしていた火災保険更新の払い込み用紙をカバンにねじこんだ私。ちなみに、用紙に記載されていた払込み期限まで、あと2日残すのみとなっていました。 いざ火事になった時のことを思えば大した額ではないのでしょうが、サンケイの落語に5回行けて、「べにこご」やったら20回+ドリンク20杯分やと思うと、ついウジウジと先延ばしにしてしまってたんですよね。我が身の粗忽さを思えば、目先のお金を惜しんでいる場合じゃありません。昼休みにコンビニへ行き、レジのカウンターに諭吉先生2枚叩き付けてきましたとも。ええ。 | |
そういうわけで、2年後「こらぁ神獣! 払わんでもよかったやんけ!!」と笑って言えることを祈りつつ、自らに粗食・減酒を強いている、そんな私の1月の演芸納めはこの2連チャン。 「名探偵ナンコ」 この思い出は見聞録 「べにこご〜しゃべる紅雀×しゃべるこごろう vol.8」 この会の写真と、配付したリーフレット(秘かに自信作)は、公式HPべにこごwebの「紅雀のつれづれ集」に。アップしております。 で、ふと思ったのですが、火事の落語って「華」と誇るだけあり、先述の「ねずみ穴」とか「富久」とか「味噌蔵」とか、お江戸が本場なような気がする。上方で思い付くのは「帯久」くらい?……あ、「延陽伯」にもチラっと出てきますか。それを言うなら「厩火事」も。なーんだ、結構あるやんか。しかも、実際には燃えてないのばっかりですよねぇ。めでたいめでたい。 |
■ハピハピホリデー♪ 05.01.15.sat〜16.sun |
1/15 土曜日。 小雨の中を文楽劇場小ホールの「第四回桂こごろう独演会」へ。 今日は他にも色々あり、とても長くなってしまうので、この会の思い出は、見聞録にアップしました。こちらの方をご覧下さい。よろしくお願いします。 小ホールを出たのは、15時45分頃。ほわーっと頭から湯気を出しながらロビーを横切っていると、私を文楽に引っぱり込んだ張本人のT先生が、「2部のチケット余ってるねんけど、どぉ?」とおっしゃる。 エッエッエ♪(←幇間笑い)。 というわけで文楽再びです。(演目等は、この下の先週土曜の日記をご参照下さい) 今週も祝祭ムード炸裂「七福神」。毘沙門天の「ハッスルハッスル」が増えていた。 以下はさの字妄想劇場での人形遣さんたちの会話。 「(人形の手入れをしながら)あのー、毘沙門天の頭て、小川直也に似てはりません?」 「………明日、ハッスルさせとく?」 大音量で吹き出す。三位一体なんだよ、右と左の人の息があわないとできないんだから、絶対アドリブじゃないよ。ズバリ「ハッスル」練習したでしょう! 文楽劇場の楽屋ってなんておもしろそうなんだ。 引き続いての「伊賀越道中双六」が終り、頬の涙をぬぐっていると、T先生が、「ほな、ちょっといこか」とおっしゃる。え?どこへ? 「楽屋」 エッエッエ♪(←幇間笑い)。 そういえば、本格文楽デビューの平成十四年四月公演「菅原伝授…」の時も楽屋に連れてってもらったんだった。舞台草履の高さにたまげたり、もったいなくも大夫さん(あとで文字久大夫さんだったと知る)のご案内で奈落を覗かせていただいたりと、貴重な体験をさせていただいているにもかかわらず、ただただスゲースゲー!! と口をぽっかり開けてるばかりの「せがない子」で恥ずかしい限りだったのですが…………二年以上たってもやっぱり、口あんぐり開けたままでした。 人の手を離れて楽屋に居並ぶ待機中の人形たちは、みんなどことなく恐い顔をしていました。コミカルな頭ですら、子供が見たら泣いてしまいそう。……うわーうわーうわー寿老人の伸縮する外法頭て、こうなってたんだ! などと、舐め回すように見ておりますと、人形遣の方がお一人すーーっと近寄ってこられて、笑顔で「よろしければ解説なぞ致しましょうか」とおっしゃった。 エッエッエ♪(←幇間笑い)。 素材やパーツ、お化粧や着付のことなど、くすぐりまで入れながらわかりやすく教えていただいた後、なんと!解説要員のお園人形を触らせていただいたんですが、思いのほか力がいる上、今人形がどんなポーズをしているか、まったくわからないんですよね。それでも、どうにかシナを作ってT先生にデジカメで撮ってもらいました。大事なお人形ですから急いで返そうとすると、 「今、すごくお間抜けなポーズになってましたので、もう一枚撮ってもらいましょうね」 と、さっさっさっとお園のポーズを整えてくださって、再撮影。お兄さんあなた、さっき写す時笑顔で見てはったやありませんか。……おもしろいお方じゃ。 舞台に回って宝船の内部を覗き、誰が読むのか雑誌が置いてあるのをみつけたり、次の演目で使うセットの陰に、番頭の「駆け落ちセット」が用意されているのをみつけたりして、子供のようにはしゃぎ、いよいよ楽屋ツアーの終点、住大夫さんの楽屋へ。 あぁ、あの時私は悟りました、たとえ普段しつけてなくても、人間すごい人に会うと自然に三つ指ついてお辞儀してしまうものなのだと。犬の服従のポーズじゃありませんが、本能でそうなっちゃうんだと。本当に自然に床に手をつかえてしまい、自分でもビックリしました。さっき「伊賀越……」で、泣かされたばっかりだから無理もないと言えば無理もないのですけどね。 住大夫さんは全然気取ったところないおもしろい方で、字幕のことなどなど、歯切れよい口調で聞かせてくださり、夢のような時間をすごす。一言も聞き逃すまじと思いましたが、心臓がばこばこ、頭がぼーっ……知的なレポートができなくて、これをお読みの文楽ファンの方、本当にごめんなさい。 記念にお写真をお願いしましたら、お風呂上がりなのでと、わざわざお髪に櫛を入れてくださった。梳きながら「もういくらもないねんけどな」というような意味のことを、(確かもっとおもしろい言い回しで)おっしゃって、思わずいつもの調子で笑ってしまいましたら、 「笑ろたらあかん。重要無形文化財やで」 | |
重要無形文化財やでー、やでーやでーでーでーーーーー………(←リフレインしている) | |
頬を紅潮させて、左右に揺れながら客席に戻りました。 あぁ、今日も日記が長くなってすみません。でもでも聞いてほしかったんですもの。今でも耳に残るは師の「重要無形文化財やで」 …………………………………幸せ。 1/16日曜日 前日、帰り際に覗いた格安チケットショップで「荒川豊藏と加藤唐九郎」展のチケットをみつけた。お茶の先生から「とってもいいわよ」と言われておりましたが、その言葉に偽りなし! 素人目にも心惹かれるものばかりだったのですが、中に加藤唐九郎氏絶作の茜志野の茶碗に釘付け。上手く言えないんですけど、90才近いご老人が作られた感じじゃなかったんです。印象が若々しいというか、華やかで生命力に溢れているというか。芸とか技って、年齢なんて軽く飛び越えるなぁ、エイジレスってこういうことかなぁ。 ただ最終日は早仕舞だということをすっかり忘れていたので、ゆっくり見ることができなかった。警備員さんに急かれて会場を後にしたので心が残り、「なにかきれいなものをもっと見たい」というテンションになってしまいました。着物売場とか、茶道具売場を徘徊するも満たされぬ。博物館はどこも閉館時間だし、思い付いて松竹座へ行き、初春大歌舞伎二部の「廓文章」を一幕見してきました。 初体験だったのですが、いいシステムですね幕見。番付と同じくらいの値段で楽しめてしまうなんて! 短時間なのも集中力が途切れず、かえって私向きかも。こんなに気軽に見られるなら、ちょくちょく行こう。 長くなってしまって、すみません。そんなこんなで、とっても幸せな週末でございました。T先生、この度は本当にありがとうございます。 |
■1月三連休 05.01.07.tue〜10.mon |
■「赤壁周庵」と「幾代太夫」の会(高津の富亭) 05.01.04.tue |
■サンガニチ |
2005年は、少しはマメになりたいなぁ……と、黒豆を食べまくったさの字です。どうぞご利益がありますように。 ひとり食べる年越しソバの具はカマボコと天カス。ケチらずに海老天を買っておけばよかったと後悔しながら2004年が終わり、カラスカーで2005年。 元日は、朝は電車の窓から白く薄化粧した六甲を眺めながら実家へ帰り、着付、初釜、楽しいおしゃべり、テレビでニューイヤーコンサート。サエザエとした大きな大きな月を、電車の中から見ながら帰り、日本の話芸を見ながら眠る。一年の計が元旦にあるというならば、私は今年もまた落語と音楽を愛でながら、食いしん坊に暮らすことでしょう。 私が元日に口に入れたもの。 人参を買い忘れて彩りの貧しいお雑煮。お餅は1つ 初釜の懐石 先生のお宅のお重、たらふく。 お汁、2種類。 お寿司 花びら餅 お干菓子 福茶 濃茶 薄茶 番茶 緑茶 冷酒 ビール ケーキ こんだけ食べておいて、家に帰る途中でラーメンを食べてしまいました。元日からお店が開いているのが悪いんだ……。 年末に胃を壊してずっと食べられなかったのに、調子よくなったからって一気にこんなことをしたものだから、蛇含草があったら、迷わず飲んでしまいそうな苦しみを味わう。あぁ、どうぞどうぞよい一年でありますように。 | |
2日。胃が痛いので餅なしのお雑煮を食べてサンケイホールの米朝一門会へ。2004年演芸始めだぁ。 サンケイホールは人が多くて大変! コーヒーを買って席へ戻ろうとするのだけれど、危なくてなかなか進めない。でも、この押し合いへし合いも、この夏までだと思うと感慨が深いような気も。ザワザワしているというのに、CD販売コーナーからの雀々さんの声はよく通って響き渡る。貧乏なので、着物姿でにこやかにサインしている姿をこっそり覗き見る。あぁ、近くで見てもかわいいー好きー。また明日ねぇ♪ | |
さて、米朝師匠以外は特にお正月らしいネタということもなかったこの日の演目。 よね吉さん「ちりとてちん」 文我さん「子ほめ」 米二さん「時うどん」 南光師匠「胴切り」 米朝師匠「正月丁稚」 中入 朝太郎さん「あやしい手品」 ざこば師匠「天災」 小米朝さん「親子茶屋」 | |
お正月からブッタ切りの南光師匠。この主人公は特異体質なので、傷口がツルツルになって塞がちゃったそうなんですが、年末に「ハンニバル」を見たので、内臓ドバチャーな映像が頭に広がってしまう。ギャー。 ざこば師匠は鼻血が派手な「天災」。主人公の乱暴ぶりが、また尋常じゃない。 きゃー痛ーい!痛ーい!!と、もだえていたクセに特におもしろかったのは流血系のこの二つ。心と体はウラハラか……。 笑うと胃痛が消えたので、普通に飲み食いしてカラオケにも行って帰る。早く寝るつもりが、玉三郎さんが出ていた番組がおもしろくて朝まで見てしまい、早寝早起きの誓い、新年二日目にして破れる。あっけなさすぎです。あぁ……。 3日。ちかちゃんと正午に待ち合わせて天人さんへ。べにこごの置きチラシして、(次は1/24月曜日ですよっ!)ランチして、オーナーに新年のご挨拶。なんとお正月モードで、15、6人は入れそうな、すっごく縦長のコタツ出現!(天人さんはカフェです……)最近のコタツって中、赤くないよねなどと盛り上がり、オーナーから厳寒の北海道で熱気球に乗ってきた話などを聞く。この人は、私は一生せずに死ぬのだろう……というような珍しい武勇伝をたくさん持っている。でも、今日もまたサンケイなので、名残惜しく出発。余裕を持って出たはずが、道を間違えて思わぬタイムロス。今年もまた、方向音痴なのか、私。 紅雀さん「いらち俥」 雀々さん「動物園」 千朝さん「掛け取り」 ざこば師匠「ざっこばらん」 米朝師匠「正月丁稚」 中入 米八さん「曲独楽」 南光師匠「べかこ」 雀三郎さん「親子酒」 おっ、書いてみて気づいた。二日間ともトリが「親子」だ。 「ざっこばらん」はさこば師匠の日々の闘争を哀感をこめたウダウダ。南光師匠が 米朝師匠が前日と同じネタだったせいか、中入で「一門会だと、いつも一人くらいはレアなネタがあるんだけどな。なんだか今日は変わった噺聴きたい気がする」などと話す。だって一日目がネタだったし、二日目は絶対古いレアな「小噺集」だと思っていたんですもの。 すると、聞こえたかな南光師「べかこ」! 満足満足満足! 引き続いて夜の南湖さんの会にも行きたかったのだけど、「三が日に顔を見せないなんて!」 と両親がゴネたので、しぶしぶ帰る。自分らだって出かけていたのに勝手なものです。不機嫌ながらも、行ったら行ったで、おいしいものもいっぱい出てくるし楽しい。また食べ過ぎて、泣きながら胃薬を飲む。あぁ、私の学習能力って……。 |